【第三者医院継承事例】埼玉県×内科クリニック 最終譲渡契約調印

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こんにちは。メディカルプラスです。この度、埼玉県にあります内科クリニックの譲渡契約の調印がありましたので、ご報告いたします。こちらのレポートが、第三者医院継承をご検討中の院長先生、また継承開業をご検討中の皆さまのご参考になりますと幸いです。

本譲渡案件の特徴

当該クリニックは、埼玉県南東部にて開業されてから約30年の長きに渡り、消化器外科・内科として地域の患者さんに寄り添いながら、あたたかな医療を提供されてきた医療機関です。当エリアは住宅地と工業地域が共存しており、近年は東武スカイツリーライン沿線の再開発が進められていることに加え、2005年開通したつくばエクスプレスによって都心へのアクセスも良好なため、ファミリー層にも人気高いエリアです。

院長先生と初めてお会いしたのは2024年6月のことです。院長先生には後継者がおらずご自身の加齢に伴う気力・体力面の低下から漠然と閉院を検討されているなかで、第三者への事業承継について興味をもち、複数の仲介業者と面談をご経験されておりました。弊社との面談を通して、「後継者探索を通じて自身のプライバシーが明らかにされてしまうことに抵抗感がある」とのご意向ではございましたが、匿名性が保たれたまま後継者の探索が可能な点や院長先生の承諾のもと候補者様に情報を開示することをお伝えしたところ、後継者探索方法にご納得され弊社に後継者探索をご依頼いただきました。

本案件の特徴は以下の通りです。

⇒【案件SM-2210】埼玉県南東部×内科 https://www.medicalplus.info/sell_case/sm-2202/

【クリニックの特徴】

  • 東武スカイツリーライン、TX沿線の中間に位置しているため今後も人口増加が見込め、またクリニック周辺は住宅街のため、一般内科クリニックのニーズが期待できた。
  • 駐車場がクリニックに隣接しているため、お車をお持ちのファミリー層といった幅広い患者さんに対応できるポテンシャルがある。
  • 慢性疾患を主訴する患者さんが多く、継承後も安定した収益性が見込めた。

【本案件の難易度が高かった点】

  • 院長先生の希望するご勇退時期に、2025年3月末という明確なお気持ちがあり、その時期に継承可能な候補者を探索する必要があった。
  • 電子カルテシステムや駐車場の賃貸借契約を始めとした継承開業にあたり複数の整理事項が存在した。

【成約の決め手となった点】

  • メディカルプラスからご紹介した候補者様が院長先生(売主様)の同門であったため、当初は閉院も並行して検討されていた院長先生の御気持ちが第三者継承に固まった。
  • 候補者様の奥様が当社より継承開業をご経験されていたため、継承開業の流れやメリットにご理解がありスムーズな意思決定ができた。

本案件は2024年6月にご相談をいただき、9カ月後の2025年2月末に成約を迎えました。

院長先生(売主様)からはご相談をいただいた際、「自身の体力・気力面の低下から徐々に売上・運営が縮小しているため、後継者は現れないのではないか」と大変ご心配をされている中で、後継者様の探索を開始しました。院長先生と打ち合わせを重ねる中で、クリニック周辺に住宅街が多く在宅診療のニーズも高いため今後も伸びしろが期待できることや、慢性疾患の患者さんが多く継承開業後も安定した収益が見込めるといったアピールポイントを整理し打ち出すことで、複数の候補者様よりお問い合わせを頂戴しました。

その中で、穏やかながらも非常に熱量があり、院長先生と同門の候補者様とトップ面談の機会を設けることになりました。トップ面談を迎える際、院長先生は継承後のクリニックや患者さんについて大変心配されておりました。それに対し当該候補者様は、ご自身の積み上げてきたキャリアや院長先生と同じ大学で学んだ経験・想いについてお伝えいただいたことで、院長先生から「自身の望んでいた以上の立派なご経歴、お人柄なので、ぜひ自身のクリニック・患者さんをお任せしたい。また奥様が継承開業のご経験されていることもあり、経営的なサポートも問題ないとお見受けできる」と大変安心され、当初の希望時期よりは遅れてしまいましたが、晴れてご成約となりました。

今回の良縁は、院長先生が期待される後継者像を適切にキャッチアップし候補者様を速やかに現地見学にて対面いただいたことにより、事前資料だけでは把握できない候補者様のお人柄を知っていただいたことで繋がれた、とお見受けしております。また、候補者様側においては熱量が高かったことに加え、ご自身で継承開業について積極的に検討し迅速に決断されたことが大きな要因でございました。

今後は、2025年4月末のクロージングに向け、引継作業におけるスケジュールを調整しております。クロージングまでには期間がございますが、弊社でも引き続きクロージングを良い形で迎えられるよう、誠意をもってサポートを提供していく所存です。

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メディカルプラスでは、数あるクリニックM&A成約案件の中から、医師・医療法人さまのクリニック開業を検討する際、また業界における第三者医院継承啓発の一助となることを願い、その一部をレポート公開しています。無料相談を実施しておりますので、医院継承(承継)、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方はこちらより【✉お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。

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この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 成塚 航です

コンサルティング営業本部 医院継承第1事業部 アドバイザー 成塚 航 Wataru Narizuka

新卒から現在まで一貫して医療業界に従事し、数多くの先生方とお会いしてきた経験を持つ。先生方とのコミュニケーションの中で地域医療の後継者問題に触れ、これまでの経験を活かした課題解決を志し、メディカルプラスに入社。「先生方により疑問を抱かれる点は様々。その抱える疑問を一つでも多く解消する心に寄り添ったサポートをしていきたい」と、丁寧にお話をお伺いする姿勢で日々支援に取り組んでいる。

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