【第三者医院継承事例】千葉県(都内寄り)×内科クリニック 最終譲渡契約調印
この度、千葉県(都内寄り)にあります内科クリニックの事業譲渡契約の調印がありましたので、ご報告いたします。本レポートが、第三者医院継承についてご検討いただくきっかけとなりますと、誠に幸いです。
本案件の医院継承までの経緯
当該クリニックは現院長が約20年前に循環器内科クリニックとして開業されました。開業後は1日平均患者数120名を超えるほど盛業されております。売主様は60代で近々ご勇退をお考えでしたが、後継者がおられないため、廃業も検討していました。しかし通院している患者さんと10名を超える従業員の雇用を守りたいとの思いから医院継承することを決断されました。今年6月に初めて現院長と面談し、依頼をいただいてから4か月で成約となりました。
患者さんは医院継承後も安心して通院継続
通院されている患者さんは循環器を中心とする慢性疾患の方が大半を占めますが、来年4月より継承される後継者のドクターも循環器内科専門であり、加えてこちらのクリニックの病診連携先の総合病院に勤務されているため、患者さんは継承後も安心して通院していただくことが出来ます。
来院患者数が多いクリニックですので、来年4月の院長交代に向け、運営体制の引継ぎ準備期間を長めに設け、スムーズに体制移行が出来る様にサポートして参ります。来院患者数が多いクリニックを継承する際は、継承後の増患増収を目指すよりも、まずはスムーズに運営体制を移行して患者数を減らさずに継承することを第一に、増収増患は次のステップとしてお考え頂くようお勧めしています。
盛業クリニックは「守・破・離」で継承
内科で1日来院患者数が100名を超えるようなクリニックで、院長交代と同時に電子カルテ導入や改修工事などを行うと診療の流れが変わるため、現場では混乱が生じる可能性が高くなります。そうした意味で盛業中の医院を継承する場合は、体制移行が上手くいかないと減収してしまう可能性も十分にあり、減収してしまうと医院継承のメリットが小さくなってしまいます。盛業医院を継承するときには、武道や茶道でいわれる「守破離」の考え方で継承するとスムーズな移行ができるのではないかと思います。
「守」は、型や基本を忠実に守ること。「破」は、基本の型を極めた後、他流のやり方を学び、自分のやり方と比較し、良い点は取り入れて今までの型を破ること。「離」は、それまでの経験と学びを集大成し、自身の新しい型を創り上げ、今までの型を離れることです。これを医院継承に当てはめてみると、「守」は、前院長の診療の流れやアプローチ、マネジメントを踏襲し、「破」は、自身の専門性を活かした診療内容の拡充や、電子カルテ導入、医療機器リプレイスなどにより後継者の強み、オリジナリティーを出す。「離」で、拡張移転、フルリニューアル、分院開業など更なる進化、拡大を目指していく。
盛業医院はこうした「守破離」の考え方で継承すると、減収を最小限に抑えながら、自身の特徴や強みを出していくことが出来るのはないかと考えております。ぜひご参考ください。
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この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 濵田 朋彦です
前職時代、多くの患者に惜しまれながらも院長の体調不良のためやむなく廃院するクリニックを目の当たりにしたことをきっかけに「院長の不本意な廃業を無くし、地域医療の継続と発展に貢献する」ことを理念に掲げ、2016年8月株式会社メディカルプラスを創業。