【第三者医院継承事例】東京都(23区内)×精神科クリニック 最終譲渡契約調印
こんにちは。メディカルプラスです。本日は東京都23区内にある精神科クリニックの譲渡契約の調印がありました。クリニックの第三者医院継承をご検討中の方は、本レポートをぜひご参考ください。
本継承案件の特徴
こちらのクリニックは、約20年前に東京都外の関東圏の主要駅にて児童精神科専門のクリニックとして開業され、約10年前に都内に移転しました。児童精神科という希少な診療科目を専門とするクリニックであるため、23区全域はもとより、東京都外からも患者さんが通院されています。昨年10月下旬に院長から、院長の高齢化及び後継者不在のため、「今年10月迄(一年以内)にクリニックの後継者を探してほしい」との依頼をいただきました。
業績をみるとここ数年、予約数を制限しているため長期的には減少傾向にありましたが、新型コロナの影響も乗り越え、足元の業績は回復していました。また23区内の利便性に加え最寄駅から徒歩5分程度といった好立地にあり、人口も増加しているため、一定の伸びしろがあると考えられました。しかしながら児童精神科という診療科目の特性上、後継候補者の絶対数が少なく、お相手探しが難しいという点が本案件の課題でした。
本案件の特徴をまとめると以下の通りです。
【当該クリニックの特色】
- 東京23区内最寄り駅徒歩5分の立地
- 児童精神科100%
- 患者は東京全域から来院している
- 完全予約制で予約数を制限しているため、予約枠の見直しにより増収余地がある
- 臨床心理士が5名在籍している
【本案件の難易度が高かった点】
- 児童精神科の診療ができる候補者とのマッチング
- 業績が減少傾向
【成約の決め手となった点】
- 後継者が児童精神科専門の医師であった
- 後継者が夫婦ともに医師(配偶者は精神科専門医)であり、継承後は2診体制にて一般精神科の診療も行うことで増収が見込める
- 売手と買手の診療理念が合致した
本案件はマッチングの難しい案件ではありましたが、メディカルプラスにご依頼をいただいてから約6か月で成約となりました。
募集開始後より10数名の候補者から問い合わせをいただきましたが、児童精神科100%であることをお伝えすると、詳細情報開示前に辞退となる方が多く、最終的には児童精神科専門の方2名と、トップ面談を実施する運びとなりました。他方の候補者は医療法人であり、理事長が児童精神科専門であったものの管理医師を別の方にお願いする方針であったことに加え、今回譲渡する側の院長と後継者候補の診療理念が合致したことが、選定の決め手となりました。
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この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 濵田 朋彦です
前職時代、多くの患者に惜しまれながらも院長の体調不良のためやむなく廃院するクリニックを目の当たりにしたことをきっかけに「院長の不本意な廃業を無くし、地域医療の継続と発展に貢献する」ことを理念に掲げ、2016年8月株式会社メディカルプラスを創業。