【第三者医院継承事例】千葉県(千葉市内)×整形外科クリニック ~クロージング(引渡し)報告~

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こんにちは。メディカルプラスです。
千葉県千葉市内に位置する整形外科・内科クリニックのクロージング(引渡し)が完了しましたので、事例としてご紹介いたします。第三者継承について理解を深めたい方をはじめ、クリニック譲渡を検討中の方・継承開業をご検討中の方・またクリニックのM&Aについて情報収集されている方いずれにも、お役立ていただけるものとなっています。特に早期に継承を検討する必要性などについて詳しくまとめたレポートとなっておりますので、ぜひご参考いただければ幸いです。

本譲渡案件の特徴

当該案件は千葉県千葉市の人口の多いエリアに位置し、整形外科と内科を標ぼうするクリニックです。売主さまである院長が土地の購入から建物の新築までを行い、新規に開業されました。3つの診療室と広々とした約100㎡のリハビリ室を備え、充実したリハビリ器機を備えています。また従業員は理学療法士、リハビリ助手、事務員、パートを含めて15名以上で、患者さん専用駐車場も20台完備されています。周辺に整形外科を標ぼうするクリニックがないことから、すぐに地域になくてはならない医療機関としての地位を確立、2003年の開業から半年で損益分岐点を超え、一日130名以上の患者さんが通院する盛業クリニックとして社会貢献をされてきました。

メディカルプラスにご相談いただいたのは2023年8月上旬のお盆前でした。きっかけは弊社とつながりの深い会計事務所からの依頼で、「顧問先の院長が体調を崩しクリニック継承を検討している。継承の流れやスケジュール、検討すべき点、注意すべき点を説明して欲しい」とのお話でした。

すぐに弊社がお伺いしたところ、院長(売主さま)は活力にあふれた印象で、体調の悪さは読み取れませんでした。しかし面談から院長が実際はがん患者であり、抗がん剤治療の開始予定であることが明らかになりました。60代後半の院長には医師の後継者やその候補がおらず、継承も含めた今後の準備はされていませんでした。院長のおもな懸念は患者さんと従業員の未来で、「近隣に整形外科がないこともあり、自分が診療できなくなると患者さんが通院先に困る、従業員も働き口がなくなってしまう」と、経営とご自身の治療の板挟みでとても困惑している状況にありました。「早急に後継者を探して欲しい」とのご依頼から、2023年9月から正式に後継者を探し始めました。

本案件の特徴をまとめると以下の通りです。

⇒【案件No-1776】千葉県×整形外科継承案件 https://www.medicalplus.info/sell_case/sm-1776/

【当該クリニックの特徴】

  • 運動器リハビリテーションⅠの施設認定の認可をうけ、一日130名以上の来院がある
  • 近隣1.25キロに競合がなく20年経過していても成長中
  • 整形外科以外にリウマチや内科も標ぼうしており、時期によりワクチン接種の収益がある反面で看護師は所属しておらず、院長(売主)が対応するため繁忙

【本案件の難易度が高かった点】

  • 継承期間が2カ月弱であること (治療後の体調次第だが遅くとも2023年12月末までにはクロージング希望)
  • 病気の治療を開始した場合には2023年10月下旬から休止する可能性があること
  • 本案件は医療法人化しており、候補者に経営視点の他、クロージングまでに新役員の選任が求められること
  • 候補者には短期間で継承するか否かの判断をしていただき、クロージングまでに資金調達していただく必要があること

【成約の決め手となった点】

  • 引継候補者は医療法人を複数経営しており、経験値の高さから早期に継承の意思決定に至った
  • 引継候補者ご自身が身軽な状況で、院長に代わりすぐに診療に入れる柔軟な対応が可能であったこと
  • 候補者は診療以外、例えば経営運営側のサポートも組織力で対応可能であったこと
  • 候補者は、経営や診療方針を変更することなくそのまま引き継ぐ意思を示し、院長の安心を支えたこと

当該案件では、院長の健康状態から迅速な継承が必要であり、2023年9月からの募集において、わずか数日で個人・医療法人・営利法人を含む10名以上の候補者から応募がありました。候補者全員が口をそろえて、これまでの真摯な地域貢献で培った地域との結びつき・事業収益力・患者数に魅力を感じるとしながら、多くの方が継承希望時期(約2か月)に対応が難しいとして辞退しました。
継続検討が進む中、理事長として複数の医療法人を経営している候補者が、その柔軟性と的確な説明が決め手となり、最終的な決定に繋がりました。こちらの理事長はご自身が管理医師ではなく身軽であるため、「譲渡契約後に速やかに院長に代わり代診可能」「2023年12月末までにクロージングが可能」「職員の雇用条件を一切見直すことなく継続雇用」「院長の体調が良好であれば非常勤で継続勤務が可能」といった条件を詳細に説明し、院長の不安を解消しました。無事に最終譲渡契約締結となりました。

弊社が携わった成約事例でご相談から最終契約締結までの中央値は6.9ヶ月となっております。今回は多くのクリニックM&A成約事例の中でも、ご依頼から約3ヶ月で最終契約締結およびクロージング(引渡し)まで完了となった、稀な事例を公開させていただきました。開業する場合、クリニックの後継者についてはまだ先のこととされる先生も少なくありませんが、早期にご検討されることをおすすめいたします。

第三者医院継承に関する無料相談実施中

弊社では数多くのクリニックM&A成約案件を手掛けており、売主様と買主様双方のニーズに応じた最適な解決策を提供しております。その数あるクリニックM&A成約案件の中から、医師・医療法人さまのクリニック開業を検討する際の一助となりますよう、一部をレポート公開しています。無料相談を実施しておりますので、医院継承(承継)、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方はこちらより【✉お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。

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この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 神子 誠です

コンサルティング営業本部 医院継承第1事業部 部長 神子 誠 Makoto Kamiko

学生時代にお客様からの感謝の言葉に触れた経験からサービス業に惹かれ、自動車メーカーで9年間のサービス業務に従事。その後メディカルプラスの理念「地域医療の継続と発展に貢献する」に共感し、2018年に入社。以来、50件以上のクリニック継承支援に携わり、お客様一人ひとりのニーズに応じたきめ細やかなサポートを提供。名前の通り誠実な対応と豊富な経験が、多くのクライアントから高い評価を受けている。

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