功績倍率
功績倍率とは医療法人の役員退職金規程において、対象となる役員が医療法人に貢献した実績や功績を金銭的に評価するための指標です。この功績倍率は、役員が退職する際に計算される退職金の金額を決定する重要な要素の一つとなります。功績倍率は役員の勤務期間、職務の遂行状況、医療法人への貢献度などを考慮して設定され、具体的に、理事が退職する際に医療法人が支払う退職慰労金では、次の3点で評価されることが一般的です。それは、①最終の月額役員報酬(退職直前に受けとった月額報酬)、②役員として医療法人に在籍した年数、③功績倍率(理事長3倍、常務理事2倍、一般理事1倍が一般的に用いられております)となります。上述した点を踏まえ、計算式としては「退職金額 = 最終報酬月額 × 勤続年数 × 功績倍率」となります。功績倍率の適用は、透明で公平な基準に基づいて行われることが求められ、医療法人のガバナンスの一環としても重要視されています。