エクイティ・バリュエーション 【 Equity valuation 】

企業株式や事業の適正な価値を評価するプロセスのこと。一般的な方法として、①評価対象事業から将来得られると期待されるキャッシュフローを現在価値に割り引いて算出する方法であるDCF法（インカムアプローチ）②評価対象事業と類似する上場企業を複数選定し、数値の中央値から倍率計算をして評価対象事業の株式価値を算出する方法である類似会社比較法（マーケットアプローチ）③評価対象事業の資産負債を時価評価して株式価値を算出する方法である時価純資産法（コストアプローチ）が挙げられる。①DCF法は一般的に大企業で将来の収益の見込みがかなり合理的に予想できる事業などの場合に用いられ、中小・中堅規模のM＆Aではあまり用いられず、②類似会社比較法は一般的に中小規模の事業会社のM＆Aにおいては利用されることが多い。医療法人M&Aの場合は比較対象となる上場企画が存在しないため、一般的には③時価純資産法を用いられることが多い。