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徹底した現地調査に基づいた診療圏調査が開業物件決定の決め手でした。

新規開業

千葉県佐倉市 医療法人社団三結会 みつば脳神経クリニック 院長 大木 剛先生 みつば脳神経クリニック ホームページ

もともと当地での開業を考えていたわけではなかったと語る
「みつば脳神経クリニック」院長 大木 剛先生に
開業物件決定までの経緯とポイントを語って頂きました。

やりたかった医療」への取組みを実現

「やりたかった医療」への取組みを実現
開業から4年目を迎え、今までいろいろ大変なこともありましたが、お陰様で今年医療法人化も果たし、少しずつではありますが自分のやりたかった医療の取組みを行う環境が整ってきました。

開業後の取り組みにより、地域からの評価と信頼を獲得

一つ目は、地域の在宅支援診療所と連携した、月に数度の神経内科専門往診です。地域の在宅診療を担われている先生方はもともと様々な診療科目がご専門であった場合が多く、神経内科疾患は必ずしも得意でないように思います。そこで、そのような先生方と連携をとり、神経内科疾患の患者様宅へ定期的に訪問診療を行い、神経内科専門医としての見解を主治医の先生にお伝えするという取り組みをしております。

もう一つは、神経難病専門外来です。神経難病の患者様やご家族は、病気についての知識が必ずしも十分でなく、さらにご自身と同じ病気の患者様と会う機会もほとんどありません。神経難病外来は、そのような神経難病の患者様とご家族を集めて、講義形式で医師から直接まとまった疾患知識を提供し、神経難病に関する知識と理解を深めて頂くと同時に、同じ病気と向き合っている方々が自分たち以外にもいることを知っていただき、お互いに情報交換をする事を目的としております。

最近ではこの神経難病外来の取り組みにご評価をいただき、保健所、佐倉市、また地域の基幹病院にもご協力いただいております。

開業の決め手となった、徹底した現地調査に基づいた診療圏調査

私は、もともと佐倉市で開業しようと思っていたわけではありませんでした。開業物件を探していた時は、他の場所での開業を考えており、いくつかの物件を実際に見て回りました。

そうした時、メディカルプラス代表の濵田さんから佐倉市の物件を紹介していただきました。その頃は、濱田さんは以前勤めていた会社で開業コンサルタントをしていた頃でした。物件を紹介されたときは、まだ建物は建っておらず計画段階でした。

以前、佐倉市から近い成田市内の病院に勤務していたこともあり、佐倉市の土地勘は多少ありましたが、ご紹介頂いてから入念に診療圏調査を行いました。佐倉市は、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け賃貸住宅など高齢者向け施設が多く、濵田さんにはそうした多くの高齢者施設にも実際に足を運んでもらい、認知症やパーキンソン関連疾患など神経内科の患者様がどこの医療機関に掛かられているか、またその医療機関の評判はどうか、さらにその高齢者施設で神経内科疾患の患者様で困っていることが無いかなど細かく調査していただきました。

そうした調査結果をもとに熟考した結果、当初予定していていなかった佐倉市内の物件で開業を決意しました。

実際に開業してみて

予想していた通りこの地域には多くの神経内科の需要がありました。現在はお陰様で多数の介護施設とも連携させていただき、佐倉市内だけではなく、八街市や富里市などの隣接市からも多くの患者様にご来院頂いております。

しかし、開業当初からそうだったわけではありません。開業当初はチラシを入れ内覧会を開催しましたが、それでもやはりクリニックの認知度は低く、来院患者数は決して多くありませんでした。そうした中、地域住民の方を対象にした生活習慣病予防講座や、健康講座を催すなど、地道な周知、啓蒙活動を継続しました。

また、事業収支計画では、開業当初の来院見込み患者数をかなり厳しく想定し、十分な運転資金も用意し、さらに借入金の元金据置き期間を長めに設けて頂いたため、腰を据えて診療に取り組むことが出来ました。

競争入札形式により、医療機器購入コスト大幅削減を実現

私は早期脳梗塞の発見など神経内科医の専門性を担保するためには、МRI導入は必須と考えていました。МRIを導入すると、初期コストだけで数千万円の投資が必要となります。

濵田さんからは、初期投資が大きくなるので開業当初からのМRI導入は見送った方がいいとアドバイスされました。しかし、前述の理由により開業当初からのМRI導入は譲れませんでした。私は佐倉で開業を決める前は、違う物件で開業を検討していましたが、他の開業コンサルタントから受領したМRIの見積価格と実際に導入したМRI価格は、全く同じ機種であるにもかかわらずかなりの差があり、一千万円以上のコストを抑えることができました。

これは、濵田さんの勧めにより、МRIの導入機種を一社に絞らず数社のメーカーから、卸を介さない入札形式で見積をとり、そこから更にシビアな価格交渉をした結果でした。そのほか詳細をお話することはできませんが、多数のコストダウンの手法を提案していただき、結果として当初の想定よりも数千万のコストダウンを実現することが出来ました。

これから開業をお考えの先生方へのアドバイス

私は開業する前は、医療法人が経営するサテライトクリニックで院長をしていました。そこでは分院開設から携わり、医院長として一定の権限を持たされていました。

しかし、診療方針や経営方針など経営の根幹にかかわることは母体の医療法人の方針によるため、自分のやりたい方針で診療を行うことがなかなかできず、次第に自分のやりたい方針で診療を行いたいという思いが強くなり、開業を決意しました。

開業は全て自分が決断し、その決断に全責任を負わなくてはいけません。しかし、今は自分自身がやりたい医療を行うことができてとても充実しています。先ほど申し上げた神経難病外来などの取り組みもその一環です。

開業が最善策かどうかは人それぞれだと思いますが、私は多くの素晴らしいスタッフに支えられ、とてもやりがいのある毎日を過ごしています。


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