本日、神奈川県横浜市内にある医療法人の出資持分譲渡契約を締結いたしました。
本件は今から約21年前の2000年にご開業されたクリニックです。
理事長は自身が学んできた乳腺外科をもっと地域に提供したいとの思いから医局を退き個人開業を検討されていました。
開業地選定時、これといった地の利もなかったので奥様と相談した結果、横浜市内の住宅地一角に決めて落下傘でご開業されました。
最寄駅には複数クリニックがあるのですが、開業地は最寄駅からそこそこ離れたベッドタウンということもあり、近隣に競合クリニックはありませんでした。そこで開業当初は内科・小児科・外科・整形外科・乳腺外科・消化器・循環器など他科を標榜、また往診も取り入れ、地域にプライマリーケアを提供しておりました。現在に至るまでの変遷で、医療法人の設立、地域ニーズにあわせた診療科目の変更(内科・消化器科・循環器・乳腺外科に絞る)など変化はありましたが、多くの患者様に必要とされるクリニックとして地域医療に貢献されてきました。
理事長には医学生のご子息がいるのですが、大学卒業後は臨床医ではなく研究医を希望している事がわかり、クリニックの将来の見通しがつかないことを憂慮しながらも診療を継続されていましたが、最寄駅に自院と同標榜のクリニックが開院したこと、後継者不在であることが契機となり、2021年5月に当社に第三者継承のお問い合わせをいただき、同年6月に正式に第三者継承のご依頼をいただきました。
理事長はまだ60代半ばで健康面にも全く問題なく継承時期に対する焦りはありませんでしたし、患者構成は比較的に乳腺外科の割合が高く(内科・消化器・循環器6~7割、乳腺外科3~4割)、後継者をお探しするまでに時間が掛かると考えていたのですが、募集開始から程なく3名の候補者からお問い合わせをいただきました。
全ての候補者と面談を実施して、継承開業に向けてフリーランスに転向した30代半ばの先生を後継者としてお選びされました。
こちらの方は、内科・消化器がご専門で乳腺を診る事はできなかったのですが、いち早く継承希望の意向を理事長にお伝えしておりました。その強い熱意にほだされて継承開業後も暫くの間、現理事長が非常勤で乳腺外来を対応して下さることとなり、理事長が残って下さっている間に継承者の先生は乳腺外来を学ばせていただく形で継承する運びとなりました。
後継者の先生は2022年2月のクロージングに向けて週2~3日程度、非常勤勤務や引継ぎ処理を行います。また継承開業からスタートダッシュするために引き継ぎ期間中に自身が得意とする消化器系の集患対策を行う予定となっております。
当社では無料相談を実施しております。医院継承(承継)、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方はこちらより【✉お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。
クリニック譲渡案件と譲受希望者条件の詳細が閲覧可能になります。また最新の譲渡案件・継承開業に関する情報をいち早くお届けいたします。情報収集の効率化にお役立てください。