こんにちは。メディカルプラスです。
神奈川県にある心療内科クリニックの譲渡契約の調印がありましたので、ご報告いたします。
第三者継承をご検討中の皆さまの参考となりますと幸いです。
本譲渡案件の特徴
こちらのクリニックは、神奈川県の相模原市にて開業されてから約15年に渡り精神科/心療内科として地域の患者様に寄り添いながら医療を提供されてきた医療機関です。
院長先生と初めてお会いしたのは2024年6月のことです。院長先生には後継者がおらず、ご自身の加齢に伴う気力・体力面の低下から閉院を意識しながらも事業継承についてお調べされたそうです。その際、医療業者様より「カルテ情報の管理義務の観点から個人クリニックの事業譲渡はできない」という説明を受けたことから患者様に向けて閉院の告知を開始されておりました。閉院の告知をされているなかで継承を専門としている当社をしっていただき、医院継承のご相談をいただきました。
本案件の特徴は以下の通りです。
【クリニックの特色】
・相模原市の主要な駅から徒歩3分に位置しており、駅周辺の商業施設が充実しているため地域住民だけではなく、遠方からも患者様が来院している。
・予約制を設けていないため、急患を含め多くの患者様が気軽に来院できる診療環境である。
・院長先生は閉院をご決断されてから、新患の受け入れをお断りされていたため、受け入れを再開することによる伸び代がある。
【本案件の難易度が高かった点】
・患者様に2025年末に閉院予定であることを通知していたため、売り上げが減少傾向にあった。
・院長先生の経営権譲渡希望時期が2026年1月とご指定があったため、希望時期に対応可能な候補者様を探索する必要があった。
・完全予約制ではないため、通常のメンタルクリニックよりも多くの患者様を診療するスキルと経験を持つ候補者様を探索する必要があった。
【成約の決め手となった点】
・候補者様は臨床・学術の両面で数多くの研鑽を積まれたご経験があり、当該クリニックを取り巻く環境や立地における見識もあったため、継承後の伸び代をご理解いただけた。
・トップ面談前、院長先生はクリニックを引き継いでいただく方のお人柄をご心配されていらっしゃったが、実際に候補者様と対面することで候補者様の柔らかいお人柄を知ることができたため、商談を前向きに進行することに協力的だった。
本案件はご相談から約4カ月で成約となりました。
院長先生からご相談をいただいた際、「既に2025年冬に閉院の告知をしてしまったので、候補者様が現れないのではないか」と大変ご心配をされている中で、後継者様の探索を開始いたしました。閉院の告知とともに新患の受け入れを停止されていることから、探索機関が長引けば長引くほど、売り上げが減少してしまうとお見受けしたため、売主様と打ち合わせを重ね、売主様の懸念点や募集条件を細かく整理し、速やかに後継者様の探索を開始させていただきました。募集開始時にはクリニックの売り上げが減少傾向ではありましたが安定していたことに加え、速やかに募集を開始したことが功を奏し複数の候補者様よりお問い合わせを頂戴しました。
その中で非常に熱量があり、院長先生の希望条件に合った候補者様とトップ面談の機会を設けることになりました。トップ面談を迎える際、院長先生は継承後のクリニックや患者様について大変ご心配されておりました。それに対し候補者様は、院長先生のこれまでの診療方針や患者さんへの思いに耳を傾け理解したうえで、院長先生の診療体制を踏襲しつつ、ご自身の経営理念と組み合わせていくことで発生し得る相乗効果や、患者さんに寄り添ったお考えをお伝えいただいたことで、院長先生は大変安心され成約となりました。
今回の良縁は院長先生・候補者様双方が継承実現のために熱量高く迅速にご対応いただいたことでつながれたものとお見受けしております。2026年12月末のクロージングに向け、引継作業におけるスケジュールを調整しております。クロージングまでには期間がございますが、弊社でも引き続きクロージングを良い形で迎えられるよう、誠意をもってサポートを提供していく所存です。
弊社では数あるクリニックM&A成約案件の中から、医師・医療法人さまのクリニック開業を検討する際の一助となることを願い、一部をレポート公開しています。無料相談を実施しておりますので、医院継承(承継)、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方はこちらより【お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。
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