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今回のコラムでは、クリニックを新規開業するにあたりお悩みの一つとして必ずあげられる「集患対策」について、解説してまいります。
クリニック経営を軌道に乗せるためには、多くの患者さんに来院していただく必要がありますので、集患対策は非常に重要です。ところが新規開業して間もない頃は思ったように患者さんを集めることができず、経営をなかなか軌道に乗せることができません。医療機関は、飲食店などのようにフラッと立ち寄れるものではないため、開業当初に考えていたよりもその点に苦労することが一般的なのです。当記事では、開業後なるべく少ない時間で効果的に集患対策ができる方法をお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
集患対策の第一歩。“患者さんが医療機関に来る時”とは?
まず考えていただきたいのは「人がクリニックに来るのはどんな時なのか」という点に、純粋に立ちかえってみることです。それは「心身に不具合を感じた時」と言えるでしょう。では次に「心身に不具合を感じた時」に人が最初にどのような行動を取るのかについて考えてみましょう。
2022年現在、インターネット環境は当たり前のものとなり、多くの方がスマートフォンを所有しています。ご高齢の方でも器用にスマートフォンを使用するようになり、日常的に「Web検索」を行う人の割合が非常に多いといわれています。今後はネットネイティブの人口はますます増加の一途をたどるでしょう。このようにいつでもWeb検索が出来る状況下で「心身に不具合を感じた時」に、どのようなキーワードでWeb検索されるか考えてみましょう。
➀.不具合のある部位と症状でどのような病気が考えられるのか
②.不具合の要因を治療できる医療機関はどこにあるのか
素人目にも判断しやすい症状(軽微な風邪など)でない限り、①⇒②という順番で検索するケースが多いと思います。①と②で必要となる対策が異なりますので、それぞれ確認していきましょう。
ホームページのコンテンツを充実させ集患対策する
まず➀にせよ②にせよ、効率的な集患はWeb検索に対応する必要が生じます。ということは「クリニックのホームページを開設すること」は大前提になります。ここからの解説は、ホームページ開設をした上での集患対策ということで読み進めてください。
それでは「➀.不具合のある部位と症状でどのような病気が考えられるのか」の検索ニーズに対応し、集患対策につなげる方法をお伝えしていきます。
➀の検索ニーズは、「自分の症状は一体どのような病名なのだろう?」「どうやったら今の状態から回復できるのだろう?」ということです。したがって、病名をキーワードとして症状を分かりやすく解説し、その症状を改善するための方策をお伝えするようなページ(ブログやコラム形式が一般的です)をいくつも作成することで、検索者のニーズに応えることができます。
検索者のニーズを完璧にみたすページを作成することができれば、そのページを読み終えた検索者は、「このホームページのクリニックは信頼できそうだ」「このクリニックに行ってみよう」と思うようになります。一方でページ(ブログやコラム)の定期的な更新がされてないと、せっかく病名のキーワード記事でホームページにたどり着いてもらっても、ページ(ブログやコラム)更新年月日がかなり前、最新記事が掲載されていない状態ですと信憑性に欠けると判断されかねません。つまり、潜在層の検索ニーズに応じたコンテンツを充実と定期的なページ(ブログやコラム)更新により、徐々に集患力を高めていくことができるということなのです。
ただしホームページ集患対策の難しいところは、Web検索した結果ページが上位に表示されなければアクセスされにくいため、集患対策につながりづらいという点です。検索エンジン(Googleなど)の上位に表示させるためには「SEO(Search Engine Optimization)対策」を徹底しなければなりません。
どんなキーワードで検索した方に来てほしいか想像し、そのテーマでブログやコラムを執筆するなどの工夫が必要になります。キーワードの選定や最適化などご自身のみで行うこともできますが、かなりの労力が必要です。費用は掛かっても信頼できるSEO業者に相談しながら対策された方がより高い効果が期待できるでしょう。
Google Mapの口コミも集患には大切
続いて「②.不具合の要因を治療できる医療機関はどこにあるのか」を検索した人を集患につなげる方法についてお伝えします。Googleでは「クリニック」と入れるだけで、近隣クリニックの情報が何件か表示されるようになっています。検索結果をクリックすると、Googleマップと連動して、診療時間・位置・HPアドレス・クチコミなどの情報が一気に取得できます。近年では、このグーグルマップからの集客(集患)が多くなっています。そのため、いかにグーグルマップに上位表示されるのか?という点についても、対策していく必要があります。
この対策は「MEO(Map Engine Optimization)」といわれており、SEOとは別の角度からの対策が必要になります。こちらも専門業者に依頼した方が、高い効果が期待できるでしょう。また、評価の高いクチコミは放置していただけでは中々増えませんので、評価の高いクチコミを増やすため医療サービスの提供以外に工夫(診察時の対応、スタッフの接客対応、待ち時間を減らす、院内の雰囲気など)も必要になります。クチコミは、どのクリニックに通院するか選択を迷われている人に対して、意思決定を促す後押しとなりますので、非常に重要な評価となります。
クリニックМ&Aは集患対策の手間が省ける
ここまでお伝えしてきたWeb上の集患対策は重要ですので必ず行うべきものですが、効果が出るまでに時間がかかるという難点があります。加えて専門業者へ支払う費用も掛かります。効果が出るまでに時間がかかるということは、それだけ経営が軌道に乗るのが遅れてしまうということでもありますよね。
「開業後すぐにクリニック経営を軌道に乗せたい」、「できる限りリスクを取りたくない」というのであれば、クリニックM&Aによる継承開業をオススメします。継承開業であれば、たくさんの患者さんが通院されている状態で引継ぐことが可能なので、新規開業に比べて集患対策にかかる手間や時間、コストなどを大幅に削減することができ初月から利益が見込めます。
また、継承開業時に上記集患対策を行うことで既存患者に加えて、新患数の増加が見込めます。クリニックM&Aによる継承開業は一般的になりつつあり、近年では継承開業を選択される先生が増加しています。当社ホームページでは継承開業された先生方のインタビューを掲載しております。そちらもぜひご参考にしてください。
→継承開業された先生方のインタビューはこちら
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*当コラムは2022年7月8日に加筆修正いたしました